石付き
先週は芝張り、植栽、伐採など、のんびり仕事をしています。
今日は、なんとなく思い立って石付き盆栽を作ってみました。
数年前に、盆栽が出来なくなった愛好家から譲ってもらいましたが、ずっと放置してあった揖斐川龍眼石。
真柏の挿し木4~5年の素材、まだ鑑賞できる状態ではないです。
まずケト土を準備します。ケト土とは、水辺植物が枯れて水床に堆積してできた黒色の土で繊維分を多く含んで粘着性があります。
このケト土に保水性を高めるために水に浸して細かく刻んだ水苔と赤玉土のミジンを水分を調整しながら混ぜ合わせます。団子状に丸めておいて使います。
石には鉢のように鉢穴から固定用の針金を通して縛ることができないので、樹を固定するためにあらかじめ固定用の針金を石に接着しておきます。
接着には2剤を練って混ぜると硬化するパテを利用します。
樹を置く場所にケト土を擦り付けて、その上に樹を据え付けます。石に取り付けておいた針金で樹を固定します。
固定したら露出している根をケト土で覆い、保湿と景色に馴染ませるためにケト土に苔を張ります。
苔はしっかりと石に付くまでU字型に曲げた針金を目立たないように差して固定します。
厳しい環境に耐えて崖に自生する真柏をイメージしました。
もう少し持ち込んで樹を太らせてからジン、シャリの彫刻をして針金をかけて整姿すれば鑑賞できるようになると思います。
黒松も付けて遊んでみました。こちらも根が落ち着いたら針金で整姿して修正したいと思います。
挿し木や安価な素材でも石に付けることで楽しむことができます。
いなざわ植木まつりの期間中の4月23日(土)~24日(日)に国府宮神社境内 儺追殿にて郷土盆栽展やってます。
小さい展示会ですが、今回初めてデビューします。興味のある方は是非どうぞ!