大先輩から受け継ぐ
暖かくなったかと思ったら寒くなったり不安定な天気。
先週は剪定やお庭の改修で抜根や移植。
お客さんが好きでご自分で植えた庭木が密集しすぎていたので、配置を決め直して何本も移植しました。
今日は、稲沢へ先生の園で盆栽教室。
楓の切り込みを教えていただいたり、鉢合わせについてお聞きしました。
教室が終了してから所属する会の先輩と一緒に1年ちょっと前に癌で亡くなられた会の大先輩のお宅へ行くことに。
奥様が盆栽は思い出のものだけ一部残して後は整理されましたが、コンクリート製の擬木の盆栽台をもらってほしいとのことで、
お供えを持って伺い、お仏壇に参らせていただき、奥様とお話しさせていただきました。
まだ70代の若さで癌が見つかってから急に亡くなられました。
盆栽歴50年以上の大先輩で安定している会社を早期退職されてから庭師になられました。少し自分と似ています。
盆栽は20代からやってみえて、盆栽に対してはすごく厳しく一徹な人でした。ダメなことははっきり言われる方でした。
自分は会に入ってからまだ年数が浅いので数年しか関わることができませんでしたが、
会の展示会に出品するために何十時間もかけて針金をかけた盆栽を観て褒めてもらったことがすごく嬉しかったです。
もっといろいろ教えていただいたり、自分が作った作品を観てほしかったです。
油圧式の回転作業台 こちらもいただきました
擬木の盆栽台
設置するとこんな感じです
昭和45年に山採りの黒松
亡くなられてから先生の棚に移った盆栽。1本だけ譲っていただきました。大先輩が昭和45年(自分が生まれる前)に山採りした苗木に50年、水やりし続けて鉢の中で生きてきた樹。
荒れた幹肌、パリパリです。大先輩が丹精込めて育ててきた盆栽。人間よりも長く生き続ける盆栽。今度は自分が作り次の世代にバトンを繋いで行きたいです。